浅間山
浅間山は3つの火山からできています

上信越高原国立公園で最高峰の浅間山(2568m)は、世界有数の活火山です。山体は黒斑火山・仏岩火山・前掛火山の3つの火山から成る複合火山で、火口は常時噴気し、北側は噴火の際に発生した溶岩流により形成された「鬼押出し」と呼ばれる奇岩景勝地が広がっています。

浅間山の溶岩は粘り気が強く、ガスや水蒸気を逃がしにくい性質があります。このため、噴火に至ると爆発的なものとなり、火山礫などの噴出物を飛散させ、噴煙を高く上げます。この噴火様式を「ブルカノ式噴火」といいます。

火山の噴火様式には次のような種類があります。

  1. ハワイ式
    溶岩の流動性が高く、噴出したマグマは溶岩流を形成して高速で移動する。

  2. ストロンボリ式
    小規模の爆発を伴い、半固形状の溶岩片を放出する。

  3. ブルカノ式
    マグマの粘性が高い火山によって引き起こされる噴火で、ときに火砕流を伴う。爆発的に火山噴出物を飛散させ、噴煙を高く上げる。

  4. プリニー式
    ブルカノ式よりもさらに爆発的で、カルデラの形成を伴うことがある。噴煙は成層圏にまで達し、火砕流や降灰により集落が消滅したり、大量の粉塵が太陽光を遮り、地球規模の気候変動を招くこともある。浅間山は天明3(1783)年に、連続的噴火と大規模な土石なだれを伴うプリニー式の噴火を起こしている。

  5. 破局噴火
    地表にマグマが一気に噴出する破局的噴火で、カルデラの形成を伴う。地表は半径数十kmに渡り破壊され、種の絶滅を招くこともある。考古学上では約7000年前、鹿児島県南方沖で海底火山が破局噴火を起こし、鬼界カルデラが出現。当時南九州で栄えていた縄文文化が滅亡したとされる。

  6. 洪積玄武岩
    地殻が割れて大陸が出現する。インドのデカン高原はこれによって形成されたと考えられている。

大地の持つエネルギーって、すごいですね。しかし人間もその活動によって、種の絶滅速度を速め、地球規模の気候変動をもたらそうとしています。人間の持つ力もまた、それほどまでに大きいということなのでしょうか。