こんにちは。
鹿沢インフォメーションセンターでございます。

湯の丸高原のレンゲツツジも見頃間只中でございます。是非お越しください。

そして、本日のゲストは黄色い森の宇宙人キバナヤマオダマキさんです。

数日前からインフォメーションセンターの玄関先にも咲いてくれております。高山の植物は特徴的な形が多いですが、オダマキもとても個性的なお花をつけてくれます。

このお花の大きく広がった部分は花びらではなく萼で、花びらは中の筒状の部分だそうです。そして特徴的な部分として、花弁の後ろ側に角の様な場所があります。

宇宙人の触覚のように見えるのは私だけでしょうか。。。

この部分は、「距」という場所で蜜が貯められているようです。雨の多いこの時期、しっとり、うつ向きながら咲くオダマキの花は花粉を濡らさぬよう、大きな萼の傘の中に、花びらの雨合羽を着ている様にも見えます。

そして蜜を吸いに来た昆虫には、距の奥の蜜まで導き「ちゃんと花粉も付けて行ってくださいね。」と言っているようです。

なんとも奇妙でアーティスティックな形には、ちゃんと意味があるようです。いつもながら自然の造形のムダの無さと美しさには感動します。

私たち人が気づいていないだけで自然の造形全てが意味のあるものなのかもしれませんね。そして、そのムダの無い造形を美しいと感じる人も不思議ですね。

(H)