フィールドノート
村上山に昇る小望月(17:00)
村上山に昇る小望月(17:00)

年の始まりにふさわしく、村上山の上に冴えざえと十四日の月が昇ってきました。
新年を山で迎える「ご来光登山」も格別ですが、「ご来光」ならぬ「ご来月(?)」もなかなか風情のあるものです。

年の始め、月の初めにちなみ、以下に満ち欠けする月の呼び名をまとめました。

すっかり葉を落とした木の枝にホオジロがとまっています。

ホオジロ
ホオジロ

ホオジロは初夏から夏にかけて、木の梢などよく目立つところに出てきて、胸を大きく反らせてさえずります。
そのさえずりは、

「一筆啓上つかまつそうろう
「サッポロラーメン味噌ラーメン」

などと聞きなしをされます。

紅葉シーズンを迎えた鹿沢に初雪が降りました。
赤いハウチワカエデと、その上に積もる白い雪の対比が鮮やかです。

鹿沢にツマグロヒョウモン(タテハチョウ科)が飛来しました。

鹿沢に飛来したツマグロヒョウモン(♀)
鹿沢に飛来したツマグロヒョウモン(♀)

ツマグロヒョウモンは、アフリカやインドなど熱帯から亜熱帯にかけて多く生息するチョウです。
日本では南西諸島から東海地方にかけて分布し、1990年代まではこのチョウを関東地方で見かけることはほとんどありませんでした。

暑い夏が終わり、草むらで耳をすませていると、さまざまな虫の鳴き声が聞こえてきます。

秋に鳴く虫にはいろいろありますが、今日はそのうちのひとつ、ヤブキリ(バッタ目キリギリス科)を見てみましょう。

ヤブキリのメスは腹部から産卵管がまっすぐに伸びる
ヤブキリのメスは腹部から産卵管がまっすぐに伸びる

鹿沢インフォメーションセンターでは、7月16日に自然体験ツアー「かご登山とやまフラワーハイキング」を開催しました。

当地は昨年9月に「浅間山北麓ジオパーク」に認定されました。 これを記念し、今回のツアーでは、当ジオパークのマスコットキャラクター「あさマン」の缶バッジを参加者全員にプレゼント。ツアー中に着用してもらいました。

あさマン缶バッジ
「ぎょうざみたい」と評判のあさマン

仕事を終えて帰路につく途中、ふと道端を見ると、牛が1頭、脱柵していました。

湯の丸高原では、毎年レンゲツツジの開花に合わせて、牛の観光放牧が行われています。
急いで湯の丸高原ホテルに牛の脱柵を伝えに行きました。

「牛が1頭脱柵しているんですが」
 「場所はどのあたりですか」
「九十番観音の少し上です」
 「民宿わたらせの近くですね。わたらせの鴇沢さんに応援を頼みましょう」

湯の丸高原ホテルの従業員を現場へ案内すると、すでに鴇沢さんが到着していました。

 「車との接触事故が心配だね」
「鴇沢さん、どうしますか」
  「牧柵の有刺鉄線を切って中へ入れるしかないな」

脱柵した牛
脱柵した牛

湯の丸高原北面に、メスのニホンジカの群れが姿を現しました。

湯の丸高原に現れたニホンジカの群れ
湯の丸高原に現れたニホンジカの群れ

ニホンジカは1980年代以降から数が増え、これに伴い各地で農林業への被害や、自然の植生が大きく変わってしまうなどの影響が見られるようになりました。

霧がかかるなか、カラマツ林沿いの道を歩いていると、アカハラ(スズメ目ヒタキ科)に出会いました。

アカハラ
アカハラ

霧の日は見通しが悪いので、鳥はあまり飛ばずにじっとしていることが多く、思いがけなく近くで観察することができました。

浅間山の南西部に位置する長野県東御市は、雨が少なく日照時間が長いところです。

全国の降水量
全国の降水量(国土地理院発行 新版日本国勢地図H12)
  • 日本の平均年間降水量・・・1700mm
  • 東御市の年間降水量・・・979.6mm