鹿沢インフォメーションセンターでは、2019年1月27日(日)に、スノーシューを履いて雪山を歩くイベント『雪山讃歌トレッキング ー 池の平コース』を開催しました。

コメツガの樹林帯

これまで雪の少ない状態が続いていた鹿沢でしたが、イベント前日の26日にまとまった降雪がありました。

2019年01月26日の天気概況

2019年1月26日18時の実況天気図 画像:日本気象協会

今季これまでで最も強い寒気が南下。日本海側は広く雪で西日本は太平洋側にも雪雲。信越や中国地方の山沿いは24時間で30センチ以上積雪増も。午後9時の積雪は広島県北広島町の八幡45センチ。長野県の野沢温泉166センチ。強い北風で流氷南下。紋別で流氷初日。

日本気象協会

イベント当日の天気はくもり、午後から晴れる予報です。
08時30分、湯の丸スキー場第6ゲレンデ上から出発します。
積雪の深さは110cm。 スノーシューを装着して歩きだすと、新雪のパウダースノーが足にふかふかとした感触を伝えてきます。すばらしい雪質です。

しかし、それとは裏腹に、新雪をかき分けてのラッセルはかなりの体力を使います。途中で先頭を交代しながらゆっくりとしたペースで進んでいきます。

新雪のラッセルが続く

しばらくいくと、後ろから山スキーヤーがやってきました。山スキーヤーは、私たちを追い越してぐんぐんと進んでいきました。山スキーとスノーシューでは、機動力に歴然たる差があります。

追い越していった山スキーヤー

山スキーヤーが追い越してくれたおかげで、ラッセルがだいぶ楽になりました。
樹林帯を抜け、池の平駐車場に到着します。風が強く、建物の陰に身を寄せます。

建物の陰に身を寄せる

ラッセルでペースが遅れていること、参加者のなかに疲れがみられること、天候の回復が鈍いことなどから、無理をせずここで引き返すことにしました。

下山開始

池の平名物、カラマツ天然母樹林の枝にコガラがとまっています。
気温は氷点下13℃。風速は4m/秒ほどで、体感的には氷点下17℃ほどになりますが、コガラは平気のようです。さすがは最高のダウンジャケット(羽毛)を着ているだけのことはあります。

冬のコガラ

樹林帯の中に入ると風が穏やかになりました。ここで少し早めの昼食です。

樹林帯で昼食

下山は踏み跡がしっかりついており、楽に進めます。次第に日が差してきて暖かくなってきました。
13時30分、全員無事に下山。予定時刻よりも1時間ほど早く着きました。

下山の途中でポーズ

冬山は天候や雪の状況により、ペースや疲労度が大きく変わります。常に余裕を持った行動と、早めの判断を心がけ、安全に冬山を楽しみましょう。

(F)