気象庁は6月11日15時30分、浅間山に火口周辺警報を発表しました。
これに伴い、浅間山の噴火警戒レベルが、一番低い1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)へと引き上げられ、周辺自治体により浅間山の火口から2km以内の立ち入りが規制されます。
この警報による鹿沢・湯の丸高原地域への影響はありません。
浅間山の火口からおおむね2kmの範囲には、登山道のほかは、観光施設や住宅などはありません。今回、噴火警戒レベルが1から2に引き上げられたことを受け、火口から2kmの範囲にある登山道のうち、賽の河原分岐点から火口に近い登山道への立ち入りが規制されます。
火山活動の状況及び予報警報事項
浅間山では、4月下旬頃から山頂直下のごく浅いところを震源とする体に感じない火山性地震が多い状態が続いています。
また、二酸化硫黄の放出が増加しており、その放出量は6月8日の観測で1日当たり500トン、本日(6月11日)の観測では、1700トンと急増しています。
これらのことから、浅間山では火山活動が高まっていると考えられ、今後、火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があります。
対象市町村等
以下の市町村では、火口周辺で入山規制などの警戒をしてください。
- 群馬県:嬬恋村
- 長野県:小諸市、軽井沢町、御代田町
防災上の警戒事項等
火口からおおむね2キロメートルの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
登山者等は地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
また、風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。
<噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引上げ>
浅間山の活動状況(気象庁)
参考:噴火警戒レベルの説明 レベル5
(避難)危険な居住地域からの避難等が必要 レベル4
(避難準備)警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時要援護者の避難等が必要 レベル3
(入山規制)登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等 状況に応じて災害時要援護者の避難準備等 レベル2
(火口周辺規制)火口周辺への立入規制等 レベル1
(活火山であることに留意)状況に応じて火口内等への立入規制等 注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる。