清流の小径に、オオカメノキ(スイカズラ科)の花が咲きました。名前は葉の形が亀のこうらに似ていることにちなみます。白い花のように見えるものは装飾花と呼ばれるもので、中心に集まっているのが実をつける花です。
花全体の形はガクアジサイと似ていますが、装飾花の目立つ花被片の数を見ると、ガクアジサイがほぼ4枚(がく片)であるのに対し、オオカメノキは5枚(花弁)で、根本まで分かれていません。
装飾花は地味な花を目立たせる役割があると考えられています。
かえでの小径の川沿いに咲いているのは、ツルネコノメソウ(ユキノシタ科)です。実は熟すとさやが開いて、中には茶色い種が一列に並んでいます。この様子が猫の目に似ているところからこの名がつきました。
ユキノシタ科の多くの植物は、木漏れ日の差す湿ったところを好みます。
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