鹿沢からこんにちは。
野草園にアサギマダラの代表的な吸蜜植物、ヨツバヒヨドリが開花しました。
国境を越え大海原を大移動する「旅する蝶」アサギマダラは、鳥などに捕食されることはありません。
それは、外的から身を守るため体内に毒を持っているのです。
この毒は、幼虫の時食べるイケマなどの葉や、成虫になって吸うヨツバヒヨドリなどの蜜に含まれるアルカロイドが体内に蓄積されているからです。
ただし、この毒は誤って鳥が食べても嘔吐する程度で、人が触っても心配ないようです。
夏になるとアサギマダラが飛来し、時を合わせたかのようにヨツバヒヨドリの花々が次々と咲き始めます。
ヨツバヒヨドリの蜜で、ひたすら栄養補給をして脂肪を蓄え、秋口になると南方へ2000キロメートルもの大移動する「旅する蝶」の不思議に魅せられます。
(T)