園地にチチタケ(ベニタケ科・)が顔を出しました。

チチタケ(上)とチダケサシの茎(下)
チチタケ(上)とチダケサシの茎(下)

チチタケ(ベニタケ科・食)

傘の直径は5~12cm、表面はオレンジがかった褐色でビロード状、開くとじょうご形になる。傘に傷をつけると白い乳液を出す。

チチタケは比較的見分けやすく、安心して食べられるきのこです。肉は固く弾力がないので、口当たりはぼそぼそしていますが、素朴な風味のよい出汁だしが出るきのこです。炒めたナスと一緒にめんつゆで煮て、そばやうどんにするとおいしいです。

ところでチダケサシ(乳蕈刺/乳茸刺)という植物があります。チダケサシは6月から8月に花を咲かせるユキノシタ科の植物です。その昔、茎にチチタケを刺して持ち帰ったので、この名が付いたといいます。

チダケサシはチチタケと同じような場所に生えていて、細くてまっすぐな茎は串のようにも見えます。しかし、本当にチチタケを刺すことができるのでしょうか?試してみることにしました。

チダケサシの花穂をしごいて取り除き、チチタケに刺してみます。ふにゃっとした感触とともに茎が曲がってしまいました。うまく刺せません。茎の先端を少し折り取って再度試してみます。すると・・・

本当に刺せました
本当に刺せました

刺せました!

風通し良く持ち運べます
風通し良く持ち運べます

こうしてチチタケを刺して持ち運べば、風通し良く、鮮度を保つことができますね。

(F)