ピンク色の太いくちばしと青黒色の風切羽が美しいシメがやって来ました。
シメは比較的冷涼な気候を好む漂鳥（ひょうちょう）で、冬の寒さが峠を越えるころ、鹿沢に姿を現します。

• 地域によって移動距離が違う場合、漂鳥か留鳥か区別が難しい場合がある（ウグイスなど）。

シメは主に樹の実を食べています。
フルーツよりもナッツを好む鳥で、堅い殻を割って中身を食べることができるのは、ペンチのような形をしたくちばしのおかげです。

鳥は種類ごとにいろいろな形をしたくちばしを持っています。
錐（きり）のようなもの、へらのようなもの、鈎（かぎ）のようなものや箸（はし）のようなものもあります。
くちばしの形はその鳥の生活と深いつながりがあります。
野鳥をみかけたら、くちばしを観察してみてください。その鳥の好きな食べものがなんとなく見えてきますよ。

（F）