タラノキ(ウコギ科)は、山林の伐採跡や、倒木によって日が差し込むようになった場所に好んで生える高さ2~4mほどの落葉低木です。
タラノキの若芽はタラの芽と呼ばれ、おいしい山菜として人気があります。

タラノキとよく似た植物にヤマウルシ(ウルシ科)があります。
ヤマウルシにはウルシオールという成分が含まれ、ウルシの葉や樹液にさわると、人によっては肌がかぶれることがあります。

タラノキとヤマウルシは姿かたちがよく似ていて、しかも同じような場所に生えています。
どちらとも葉が幹をぐるりと取り囲むようについており、全体は傘のような形にも見えます。

  • 葉の出方

    タラノキ
    タラノキ

    葉は2回羽状複葉。

    ヤマウルシ
    ヤマウルシ

    葉は奇数羽状複葉。

  • 若芽

    タラの芽
    タラの芽

    全体に鋭いトゲがたくさん生えている。

    ヤマウルシの芽
    ヤマウルシの芽

    若い枝は赤味が強い。

タラの芽と間違えてヤマウルシの芽を食べてしまうと、口の中がかゆくて大変なことになりますので気をつけましょう。

(F)