鹿沢園地の清流の小径で見ることができる「3つのスギ」についてご紹介します。 4月21日から11月11日まで毎日開催中の「朝の散歩会」などにご参加の際は、探して見てください (^^♪

  1. スギナ(トクサ科のシダ植物)

    スギナは、トクサ属のシダ植物の1種。日本に生育するトクサ類では最も小柄である。浅い地下に地下茎を伸ばしてよく繁茂する。生育には湿気の多い土壌が適しているが、畑地にも生え、難防除雑草である。その栄養茎をスギナ、胞子茎をツクシ(土筆)と呼び、ツクシの方は食用とされる。抜いても抜いても生えてくることから「地獄草」の別名を持つ。

    春に地下茎からツクシという胞子茎(または胞子穂、胞子体)を出し、胞子を放出する。薄茶色で、「はかま」と呼ばれる茶色で輪状の葉が茎を取り巻いている。丈は10~15cm程度である。 ツクシが成長した後に、それとはまったく外見の異なる栄養茎を伸ばす。栄養茎は茎と葉からなり、光合成を行う。鮮やかな緑色で丈は10~40cm程度。主軸の節ごとに関節のある緑色の棒状の葉を輪生させる。上の節ほどその葉が短いのが、全体を見るとスギの樹形に似て見える。

    スギナ
    スギナ

    ツクシ
    ツクシ
  2. マンネンスギ(ヒカゲノカズラ科の常緑シダ植物)

    スギの葉のような枝が地表から直立する。 小型の常緑性の多年生草本。地下に長く茎を匍匐させ、これが茎の主茎に当たる。側枝は地上に出て高さ10~30cmほどの直立茎となる。直立茎は下部では分枝せず、上の方で急に分枝してその枝は斜めに伸びるか真っ直ぐに立ち、外見は樹木のようになる。枝ではその径は葉を含めて4~7mmほど。

    マンネンスギ
    マンネンスギ

    葉は直立茎の根本から枝先まであり、線形で先端は尖っており、縁は滑らかで緑色、やや硬い。直立茎の根元近くでは葉は茎に張り付くようになっているが、枝先では枝から大きな角度を持って広がるが、先端は内向きに曲がることが多い。

    胞子嚢ほうしのう形成部は明確な胞子嚢穂の形を取る。胞子嚢穂は小枝の先端に出て、柄はなく、長さ1-6cm、径5mm、円柱形で直立する。つまりスギの枝先のような姿から、ヒカゲノカズラに見られるような穂が、枝先から直立する姿になる。

    和名は万年杉で、スギの枝葉に似ていて、常緑であることによる。

  3. スギゴケ(スギゴケ属のコケ植物)

    スギゴケ
    スギゴケ

    スギゴケは、コケ植物の一種。厳密にはスギゴケ属の1種の標準和名をスギゴケとするが、一般には、スギゴケ属および近縁のニワスギゴケ属、またはスギゴケ科に属する種の総称として用いることもある。 茎が直立する茎葉体で、細めの葉がその周りにならんでいるようすが、スギの枝のように見えなくもない。地上に密生して群落を作る。さく柄は真っ直ぐに上に伸び、さく(胞子嚢)は円柱形にちかく、帽は上にとがっている。表面が下向きの長い毛に覆われていることが多い。日本庭園によく使われている。

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