鹿沢園地サマーウィークが8月6日から11日まで開催されました。
期間中は鹿沢の自然とふれあえるさまざまな体験活動があり、上信越高原国立公園で活動している鹿沢・万座パークボランティアが自然解説や体験指導をしました。
企画展『鹿沢で見られるあかりに使われた植物』では、身のまわりにある植物を生活に上手に生かすための知恵と工夫を、植物標本12点といくつかのパネルで紹介しました。
企画展に合わせて、火おこし体験も実施しました。木の棒と板をこすり合わせて、その摩擦熱で発火させる昔ながらの方法で実際に火をおこし、空き缶で作ったランタンにあかりを灯します。
舞錐(まいぎり)式火おこし器を使って火種を作り、それをほくち(綿状の繊維)で包み、ふぅふぅと息を吹きかけます。
煙がもくもくと出てくると参加者から歓声が上がります。
「うわ、煙たい~!」
「ほら、もっと吹いて」
「どれ、貸してごらん」
指導スタッフも一緒になって、懸命に息を吹きかけますが、
「あれ、消えちゃった・・・」
なんてことも。
にぎやかな声を上げながら、みんな悪戦苦闘です。
その日の空気の乾燥具合によって、火がうまくついたり、つかなかったり・・・でしたが、火をおこすことの大変さは、全員実感できたのではないでしょうか。
夕方には段状広場でオカリナのコンサートが開かれました。
休日に駆けつけてくれた休暇村スタッフが、「アメージング・グレース」「瑠璃(るり)色の地球」「見上げてごらん夜の星を」などを披露。
観覧にはのべ30人ほどが集まり、夕暮れの鹿沢の森を優しく包み込むオカリナの音色に聴き入っていました。
(F)